特集【関西・食のツーリズム】「美の伝説」広域周遊ルートを巡る美味三昧グルメ旅

京都/宇治・伏見観光コース 平安の地 宇治・伏見で抹茶と日本酒巡り
ひと味違う京の旅
「このルートの観光名所はどれも京阪電鉄本線および宇治線の沿線にあります。どの名所も駅から徒歩で10分とかからない距離です。このほか、宇治と伏見の両エリアでは日本の歴史と伝統文化が保たれ、一貫してその宣伝に力が注がれてきており、中でも比較的なじみ深い名称といえば、当然、宇治の抹茶と平安京が挙げられます。この路線は日本の歴史と伝統文化に興味を持つ人たちや、日本にやって来たもののまだ日が浅く、日本のことをよく知らない人にとって非常に適しています。(道に迷う心配もありません!)。
私が思うにこのルートは、日本の伝統文化をみなさんに肌で感じてもらえるだけでなく、日本文化の醍醐味をより"体験"できるので、一日かけて巡り歩いる値打ちが十分にあるコースです。歩くのが速い人は、このルートを参考にして、さらに関西統一交通パス(KANSAI One Pass)を組み合わせて、京阪電鉄または阪急電鉄等、同パスがカバーする範囲にある交通手段を利用するのもよいでしょう。京都の市内と郊外にある観光名所をめぐり、日本の伝統に彩られた一日を存分に堪能できます。

京都/宇治・伏見を紹介するSENPAIは・・・

潘 自力さん
在日歴:8年 長年東京に住んでいましたが、今は大阪に住んでいます。時間があるときは主に京都で過ごします。寺院や和風の中庭など自然の景観に強い関心を持っています。
数年前から関西に住んでいるので京都にはよく行きますが、行くたびに新鮮さがあり、新たな京都を探索中です。
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ウォン プイユジョリーさん
在日歴:2年 私は香港に生まれ、オーストラリアの学校に進学しました。大学では日本語と日本文化を専攻し、日本にも交換留学で1年間滞在しました。大学卒業後香港に帰り、生命保険会社に入社し、仕事をしました。その後、更に勉強するチャンスを得たので生命保険会社を辞職し、2016年4月に再び日本に来ました。現在は大阪大学の修士課程に所属し、主に中国語圏の文学について研究しています。
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市営茶室 対鳳庵

京都の由緒ある抹茶を体験したければ、ここを訪ねるのが正解!

本場の宇治茶を気軽に楽しんでもらおうと宇治市が開いている市営の茶室。茶道連盟の先生たちが本格的なお点前をしてくれる。作法を知らなくても問題はない。(月に数回、煎茶の日もある)

平等院

宇治で最も有名な代表的建築に間近で触れる

藤原頼通が平安後期の1052年、父道長の別荘を寺にしたのが始まり。平安貴族が夢見た極楽浄土を形にした鳳凰堂(国宝)は十円玉にも刻まれ、千年の時を超えたその優美な姿はあまりにも有名。世界遺産にも登録されています。

宇治市源氏物語
ミュージアム

紫式部とデート

常設展示室では、実物大の牛車や平安時代の調度品の複製や広大な寝殿造の建物である六条院の縮小模型を展示するほか、映像や音響を多彩に取り入れ「源氏物語の世界」を紹介する。また映像シアターでは、白石加代子主演による映画「橋姫」を上映。
館内には、他に企画展示室、図書室、ミュージアムショップも設けている。
〈シアター上映時間〉
9時30分から毎時0分、30分で16時30分まで上映。上映時間20分

月桂冠大倉記念館

伝統的な日本酒の製造方法を知りたくないですか?ここに来れば間違いありません

坂本竜馬や新撰組など幕末の舞台ともなった伏見は、酒の町としても有名。柳並木と白壁の酒蔵が建ち並ぶ風情ある町並みは、京都の代表的な景観のひとつです。白壁土蔵の月桂冠大倉記念館一帯は酒造りの貴重な資料が数多く保存されていて、伏見の酒造りと日本酒の歴史を深く知ることができます。酒蔵を見学したあとの「きき酒処」では吟醸酒やプラムワインなどを味わえ、お土産品としても人気です。

祢ざめ家

街角には五百年続く鰻の老舗があります

天下人・秀吉が愛する人の名をつけた袮ざめや。袮は、正室袮々の文字をいただいたと言い伝えられています。
焼き鳥のスズメ(冬季)、ウズラ(通年)やうなぎ丼は大変人気です。麻の実が入った独特の味わいのいなり寿しや、さば寿し、きつねうどん、にしんそば等メニューも充実。

お茶の名産地“宇治”でいただく抹茶の味わい

抹茶は碾茶(てんちゃ)を粉末にしたもので、お湯を加え、撹拌して飲むのが一般的ですが、菓子の素材としても広く利用されています。日本を代表するお茶の名産地が宇治で、日本三大茶のひとつとして数えられています。

天然の名水で作られる伏見の酒

豊かな自然風土に恵まれ、京文化に磨きあげられた伏見のお酒。その歴史は古く、日本に稲作が伝わった弥生時代からといわれています。以後、豊臣秀吉の伏見城築城とともに栄え、江戸時代に醸造地としての基盤が作られました。

平安時代から人気の宇治川の鰻

平安時代から宇治川の鰻は、京都などへ盛んに出荷されるなどブランドとして認知されていた様子。かつて宇治川では川に石を積み上げ、その中に竹籠を仕掛ける「石積み漁」で鰻が捕られ食されていたそうです。